フロイトの理論(精神分析学) 


フロイトは20世紀初頭に活躍したオーストリアの精神科医です。

当時流行っていたヒステリーの治療にたずさわるうちに、

心の中の意識されていない領域に病気の原因があることをつきとめ、

これを「無意識」とし、心の中の膨大な範囲を占めるものとしました。

無意識は直接アクセスすることが難しいにも関わらず、

人間の行動にたくさんの影響を与えるものであり、

抑圧された感情が身体症状に転移して

ヒステリーの原因となることをつきめました。


フロイトの掲げた代表的な理論とキーワードを紹介します。


局所論

精神を、意識・前意識・無意識の三層で構成されるとした。

意識は経験や経験として感じることができる領域を指し

前意識とは普段は意識されていないが、意識しようとすればいつでも意識化できる領域。

無意識は意識したくない願望、感情、衝動が抑圧された領域であり、

催眠や自由連想法などで初めて意識化できるとした。


構造論

精神はイド、自我、超自我で構成され、それぞれが別個の機能を持ち、

これらの相互作用が精神現象を作り出す
とした。

イドは原始的なものであり本能を生む装置。

超自我はイドとは正反対の「倫理」「良心」などを生む装置であり、

罪悪感や後悔といった感情をも生み出す。

イドの本能的衝動を禁止する。

自我はイドの本能的衝動と超自我の道徳的要求を調節し、現実に適応するための装置。

ヒステリーの症状はこの自我機能が上手く働かなくなった時に現れるとした。


転移

過去における重要な人物に対する感情を

現在目前に居るカウンセラーや医者等に再現してしまう、

非合理的な反応。

肯定的な感情を「陽性反応」、否定的な感情を「陰性反応」と言う。


逆転移

上記の転移とは逆に、

カウンセリング中にカウンセラーや医者等が相談者に向ける

非合理的な感情。

相談者の転移によって引き起こされるものであるが

この相談者に向けられる逆転移は、治療者自身によって消滅させるべきとされる。

治療者の自覚と自己コントロールによって

逆転移の感情に振り回されずに、治療に生かすことが重要とされる。


防衛機制
(次ページで少し詳しく説明します)

不安な状態に直面すると無意識的に発揮される防衛反応のことである。

精神内界を操作することで安定状態を取り戻すという人間の

正常な反応ではあるが、

これが長期化したり、強過ぎる反応であったり、または不適切な場面での

作動があれば、それは神経症などの不適応を引き起こす。

防衛機制には抑圧同一視投影

反動形成合理化知性化昇華といった種類がある。

防衛機制についてはもう少し詳しく知る方が良いと判断しますので

次ページで改めて紹介します。

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